温州みかんはより良いミカンをつくるためにまだミカンが緑色のうちに間引きをします。この作業を摘果と呼び、間引いたみかんは青みかん(摘果みかん)と呼ばれます。緑色なのに、なぜか『青みかん』と呼んでいます。不思議ですね。

糖度が乗る前に摘果される青みかんは酸っぱくて生では食べにくいため出荷されず、その場で廃棄されます。
昭和の頃は、静岡では毎年夏の終わりになると、摘果のほんのわずかな期間、近所の人たちで搾って「摘果ジュース」ををよく飲んだものです。

青みかんを切ってみると、やや色は薄いものの、果汁は黄色くて、濃縮すると橙色になります。
摘果された青みかんは糖度が乗る前で酸っぱいのですが、独特の香りがします。
その後、熟していくと糖度が高くなりますが酸味や香りは落ちていきます。
砂糖を加えて加工食品にする場合には、酸味や香りの強い青みかんは熟したみかんよりずっと良い原料なのですが、これまであまり商品化されてきませんでした。

香りと酸味が強いため、フルーツソースなどの加工食品にするには最高の原料なのです。