認知症に効くとされる「ノビレチン」がシークアーサー、紀州ミカン、ポンカンに特異的に多いということで、歩いて行けるほど近いところにある柑橘試験場(果樹試験センターを地元ではそう呼んでます)の研究者に抽出のポイントや加工の留意点を聞いてきました。
ノビレチンを大量に含んだままマーマレードにすることはできそうな気がします。試作用にポンカンとシークワーサーをいただいてきました。
一枚目の写真はシークワーサー。秋に出荷される緑色のシークワーサーしか知らなかったので、見慣れないです。
201401151
二枚目の写真はいただいてきたポンカンとシークワーサー。
小さなほうは、畏れ多くも、貞明皇后お手植えのシークワーサーです。
201401152

ノビレチンの認知症予防効果

ノビレチン(nobiletin)は東北大学の実験によって認知症の予防と治療に有意な効果が認められ、認知症に効く天然成分としては世界初の発見ではないかと話題になっています。

「東北大学抗認知症機能性食品開発部門 ノビレチンについて」何も投与しないマウス、ノビレチンを10㎎/kg/日ずつ投与したマウス、ノビレチンを50㎎/kg/日ずつ投与したマウスのうち、右の二つのマウスはシミが少ないのがよくわかりますね!

ノビレチン体重50kgぐらいの人で考えると、10㎎/kg/日なら毎日500㎎、50㎎/kg/日なら2500㎎とかなりの量です。

静岡県果樹研究センターの研究によると静岡市の太田ポンカン1kgには2500㎎程度のノビレチンが含まれるとされ、シークワーサーと同等レベルのノビレチンを含んでいます。
シークワーサーか太田ポンカンを食べて摂取しようとすると10㎎/kg/日なら毎日200g、50㎎/kg/日なら毎日1kgまるごと食べる感じなんですね。

しかもマウスとヒトとの種の違いや個人差も考慮するともっとたくさん必要なのかもしれません。
あくまでもこの実験はノビレチンの効果の「有無」を調べた段階ということなので、今後の研究に期待します。
静岡県立大学「柑橘類果皮を利用した抗認知症機能性食品の開発に向けた基盤技術の開発」実際にヒトでどのようにどれぐらい摂取するか、副作用はないかなどの応用の研究はすでに始まっています。

ポンカンジャムのノビレチン含有量(予測)

それでは現実的に毎日気軽に摂取できる量はどれぐらいなんだろう?
ということで、近々製品化する予定のポンカンジャムに含まれるノビレチン量を推測してみました。
太田ポンカン
原料は静岡市清水区産の「有機JAS太田ポンカン」100kgとオーガニックシュガー25kgでポンカンジャムを作ります。
果汁は絞って濾し、皮はジューサーで粉砕してよく洗い、苦味・エグ味をとり、ホロとワタからペクチン液をとります。
果汁と皮とペクチン液と砂糖を配合して糖度が65%まで濃縮すると38.5kgの製品ができます。

原料のポンカン100kgにノビレチンが250000㎎入っているとした場合、その皮から徹底的に渋みやエグみを抜いたときに15%が損失することが分かっているので、212,500mgほど残っていることになります。

つまり、ポンカンジャム1kgあたり5519㎎含有していることになります。ひとさじを10gとすれば、ひとさじあたり55.2mgぐらい含まれているということになります。

ちなみに、東北大のマウス実験なみに摂取するとすれば、
50㎎/kg/日(2500㎎)→毎日45さじ
10㎎/kg/日(500㎎)→毎日9さじ

日常生活のなかで普通にポンカンジャムを食べるなら…
3㎎/kg/日(165mg) →毎日3さじ
少ないほうのケース(10㎎/kg/日)の1/3ぐらいのようです。

ポンカンジャムを普通に食べて認知症を予防できるってことになれば夢のようですが…